こんにちは。母乳育児カウンセラーのえつきけいこです。
最近、ご来院されるママから「母乳の前乳と後乳」について聞かれることがあります。
ママたちも自ら学んでいらっしゃるなと感じる次第です。
でも、いろんな情報があるからこそどうしたらよいのだろうと迷走していらっしゃる方もいます。
そこで、「母乳の前乳と後乳」とは?
「その違いと飲ませ方」について、えつき助産院での考え方についてお伝え致します。
えつき助産院では桶谷式母乳育児を推進しています。
桶谷式母乳育児とは故桶谷そとみ助産師が考案した乳房マッサージと母乳育児方法です。
桶谷式ではお母さんの乳房の調子や体調が良好であることが、その母乳を飲む赤ちゃんの健康や順調な発育につながるという「母子一体性の理念」を提唱しています。
まず、母乳の栄養を考えると母乳中の脂肪成分量は前半(前乳)と後半(後乳)で異なります。
実は後乳のほうが、脂肪が多く含まれ、カロリーも高いのです。
後乳には脳の発達を促し、赤ちゃんの神経系を成熟させる役割があると言われています。
そこで、1回の授乳で片乳を満足するまで飲ませる「片乳授乳」という授乳方法があります。
片乳の方が栄養豊富な後乳にたどり着きやすいという理由からです。
しかし、気を付けないといけないことがあります。
片乳授乳だと飲ませていない側がたまり乳になり、お母さんは乳腺炎のリスクが高くなります。
搾乳してもあまり楽になりません。
赤ちゃんもパンパンの乳房では飲みづらく、むせてしっかり飲めないことがあります。
一方で、1回の授乳で左右両方飲ませる「両乳授乳」があります。
お母さんは左右を均等に飲ませることで、たまり乳にならず、乳腺炎を予防することができます。
そして、赤ちゃんは乳房が柔らかいので飲みやすいのが利点です。
両方飲ませると片方が短時間になり、もしかしたら後乳まで飲んでいないかもしれません。
ですが、前乳に栄養がないわけでもありません。
前乳にもちゃんと栄養はあります。
子どももしっかり成長しています。
以上のことより、えつき助産院では「両乳授乳」を推奨しています。
桶谷式ではお母さんの乳房の調子や体調が良好であることを大切にしているからです。
栄養の多い後乳を飲ませたいからと、片乳授乳を頑張って乳腺炎になっているお母さんに出会うとバランスって難しいと感じます。
前乳・後乳とこだわり過ぎない授乳をお勧めします。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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