水分補給で母乳が減る？
飲みすぎが逆効果になる理由とは
「たくさん水分をとらなきゃ！」
母乳育児中のママにとって、水分補給はとても大事。
ですが、実は飲みすぎが母乳トラブルを招くこともあるんです。
生後4ヶ月ママのご相談
ある日、生後4ヶ月の赤ちゃんを育てるママが相談に来られました。
「最近、母乳の出が悪くなったような気がして…」
おっぱいをマッサージしてみると、たしかに少し元気がない感じ。
でも、しっかりマッサージをするとちゃんと催乳があり、そこまで危機的な状態ではありませんでした。
このママ、痩せ型の方で、少し元気がなさそう。 「ご飯ちゃんと食べられてますか？」と聞くと…
「最近、食欲があまりなくて…頑張って無理やり食べてます」
とのこと。
一方で、水分補給はしっかりしているそうで、実際の飲み方を聞いてみると驚きました。
「授乳の前後で、毎回300mL飲んでます」
「授乳回数は1日6〜7回なので、1日4L以上飲んでると思います」
まずはセルフチェック！
水分補給が気になるママは、まずこちらの図でチェックしてみましょう。
水分の摂りすぎで、食欲が落ちる？
たしかに、水分補給は大切。
でも、1日4リットル以上の水分はちょっと多すぎかも…と感じました。
その結果、水分を一気にとりすぎると、胃酸が薄まって「水腹」状態に。
そうなると、
食欲が落ちてしまい、
エネルギーや栄養が不足。
そのため、結果として、母乳を作る力が弱まってしまうこともあるんです。
オススメの水分補給の仕方
水分をとること自体は、もちろん大事。
でも「量」だけでなく「飲み方」もポイントです。
✅おすすめは「こまめに、ちょこちょこ飲み」
授乳のたびにコップ1杯（150〜200mL）
ガブ飲みではなく、ゆっくり飲む
冷たすぎるものは避けて、体にやさしい温度で
なぜ、ママは水を飲みすぎてしまうの？
助産師として感じるのは、「赤ちゃんのためにちゃんとしなきゃ」と思うママほど、水分補給も一生懸命なんです。
ネットや育児書には「母乳のために水分をとって」と書いてあるし、なんとなく「たくさん飲んだ方がいい気がする」って思っちゃいますよね。
でも、がんばりすぎて食べられなくなっては逆効果。
「水も必要、でもごはんも大事」
そのバランスが、母乳育児のカギになります。
がんばり屋さんほど気をつけて
「水分補給しなきゃ」と頑張っているママほど、つい飲みすぎてしまうことがあります。
でも、がぶ飲み＝良いこととは限りません。
食欲が落ちていたり、おっぱいが元気ないな…と感じたら、 水分の量や飲み方を見直してみてください。
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