広島・廿日市の母乳外来/桶谷式母乳育児相談室
母乳が足りない、おっぱいが痛い、断乳・卒乳
に対応する助産師 えつき けいこです。
おっぱいが詰まるとは・・・?
小さい石灰のようなものや白いかさぶた状のもので乳管が詰まる事があります。
先日、おっぱいの一部が石のようにかたく腫れて、飲ませるとチクチクととげが刺さったような痛みを感じて来院されたママがいました。
みると、おっぱいの1/3以上かたく腫れて、ごりごりになっていました。
いつもはしこりができても、お子さんが飲んでいるうちに解消されていたようです。
お子さんが、吸い取ってくれていたのでしょう。
今回は、いつもよりしぶといつまりだったのか、飲ませても解消せず・・・。
ついにお子さんが飲むのを嫌がるようになって来院されました。
乳頭を見ると白い点のようなものが見えます。
この場合考えられるのは
乳栓で乳腺が詰まっている。
白斑ができている
のいずれかでしょう。
手技(マッサージ)をすると、瞬間的にスポーンと取れました。
そうすると、鯨の潮吹きのように乳汁が噴き出してきます。
その後、排乳を促してしこりは取れました。
今回は乳栓と呼んでいる石灰状の小さな石のようなものが詰まっていました。
乳腺が噴き出る時は、たいがい乳栓がどこに行ったからわからなくなるのですが、
その時は私の手のひらにビシッて当たってきました。
それがこれです。
乳栓と呼んでいる石灰状の小さな石のようなもの。
とてもかたいです。
乳管は絹糸くらいのとても細い管なので、これが詰まるととても痛いです。
しこりができた場合は、おっぱいをいつも通りに飲ませましょう。
むしろ、それ以上に飲ませましょう。
おっぱいを長時間ためないことが大切です。
2時間半から3時間ごとには飲ませましょう。
予防も改善もまずは赤ちゃんにしっかり飲んでもらうことです。
それでも解消しない場合は、お早めにご相談くださいね。
どうしておっぱいが詰まるのでしょうか?
おっぱいの詰りには、いろいろな原因と症状があります。
授乳リズムの乱れや食生活も原因になります。
【授乳の乱れ】
寝過ごしたり、授乳間隔があきすぎたりして、おっぱいをためすぎると要注意です。
おっぱいが長く滞っていると、発酵して、乳汁中の脂肪分や石灰分がチーズ状のドロドロした乳汁や小さな固形の異物になりやすくなります。
それがつまりやしこりの大きな原因です。
【食事】
高カロリー、高脂肪食、アクの強いもの、刺激物は要注意です。
何を食べてもおっぱいのトラブルが無い方もいます。
ただし、食べ物が影響して詰まる人がいるのも事実です。
例えば、同じ食べ物を食べていても、尿管結石や胆石など石ができてしまう人も、できない人もいますよね。
ご自分のおっぱいが食べ物に強く影響されるタイプであれば、注意をした方が良いですよね。
トラブル予防の第一は赤ちゃんにしっかりおっぱいを飲んでもらうこと。
トラブル解決の第一も赤ちゃんにしっかりおっぱいを飲んでもらうこと。
もしも、赤ちゃんが授乳を拒否しだすと、つまりはひどくなり、乳腺炎になる恐れもあります。
しこりができたり、乳腺炎になると痛いし、しんどいし、辛いので出来るだけ予防しましょう。
そう、予防が大事です。
そして、何よりも赤ちゃんにおいしいおっぱいを飲ませてほしい。
つまり・しこりが改善しない場合は、早めに助産師に相談しましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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