粉ミルクの原料である牛乳と
人間の母乳の違いについてみてみましょう。
人間の母乳と牛乳の成分の違いを見てみると明らかに違うのはたんぱく質と糖質です。
牛乳は人間の母乳の約2.5倍のたんぱく質を含み、糖質は約半分しか含まれていません。
つまり、人間の母乳は糖質を多く含み、牛乳はたんぱく質を多く含んでいます。
これには意味があります。
牛の赤ちゃんは生後間もなく歩きます。
牛のように成長の早い動物ほど、身体を作るためのたんぱく質が多く必要なのです。
人間は脳が特別に発達している動物です。
糖質は脳を発達させるのに欠かせない成分なのです。
糖質には乳糖とオリゴ糖があります。
【乳糖】
人間の母乳は、哺乳類の中で一番乳糖の濃度が高く甘みがあります。
それは、中枢神経系を発達させるのに必要です。
乳頭は一定の濃度でゆっくりと分解されるので、赤ちゃんの血糖値を急激に上昇させないという特徴もあります。
【オリゴ糖】
オリゴ糖は、
乳糖と一緒にビフィズス菌の成長を促進し、腸内の有害細菌の繁殖を阻止します。
それぞれの哺乳動物にはその動物の赤ちゃんの成長に合った成分の母乳があります。
人間の赤ちゃんの特徴は
出生時の体重が2倍になるのが遅く約3~4ヶ月、一人歩きするまでに約1年と長期間を要します。
人間の母乳の成分は
乳糖が高く、タンパク質、脂肪などは低く、つまり発育速度の速い動物の母乳に比べるときわめて薄い成分だと言えます。
したがって、哺乳回数が多くなるという特徴があります。
たんぱく質は胃の中に入ると胃酸と混じり合い、カードという豆腐の様なかたまりを作ります。
母乳のカードは柔らかく消化しやすいのですが、牛乳のカードは硬くて大きく消化に時間がかかります。
なので、同じ量を飲ませても、母乳の場合はすぐにお腹がすくのですね。
今回は母乳と粉ミルクの違いについてお伝えしました。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では、また(^^♪
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