乳頭保護器は、授乳の際にお母さんの乳首にかぶせて使うカバーのようなものです。
別名、ニップシールドと呼ばれます。
どんな時に使うように勧められるでしょう?
①乳頭に傷があって授乳が痛くて難しい時
②扁平・カンボツ乳頭などで直接授乳が難しい(吸着不良)時
これらの時に産院で使うように勧められることがあるでしょう。
しかし、助産師えっちゃんは使用することをお勧めしていません。
なぜ、おすすめしていないのかをご説明しましょう。
①乳頭に傷がある場合
乳頭保護器を使うことで、傷を保護しているように思うかもしれませんが逆です。
乳頭にかぶせて使用すると乳頭の先だけ吸着していることになるので痛みを伴ったり、傷が悪化する場合があります。
先日ご来院された方は実際に乳頭の先がただれたような傷になっていました。
傷の痛みが強い、傷がひどい場合は授乳はお休みして、搾乳が必要な場合もあります。
しかし、乳頭に傷がある場合も、できる限り飲ませながらなおしていきます。
②扁平・カンボツ乳頭で赤ちゃんが上手にくわえられない場合
扁平乳頭や陥没乳頭など乳頭が短い場合、乳頭保護器は乳首の高さを手っ取り早く確保できるので、赤ちゃんが吸いやすい形を作ることができます。
吸着できて嬉しい反面、乳頭保護器をかぶせるため乳管の開通が遅れたり、乳頭乳輪に無理な負荷がかかりむくんでしまうことがあります。
また、赤ちゃんが乳頭混乱を起こして直接飲めなくなる場合もあります。
そのため、乳頭保護器を使用することはお勧めしていないのです。
乳輪乳頭を柔らかくして深く吸着させる授乳をしたほうがよいのです。
そのほうが、乳頭の傷も早く治るし、直接授乳も可能になります。
それでも難しい場合は早めにご相談ください。
あなたのお悩みが早く解決するようにお手伝いをさせていただきます。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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