2019広島・廿日市の母乳外来/桶谷式母乳育児相談室
母乳が足りない、おっぱいが痛い、断乳・卒乳
に対応する助産師 えつき けいこです。
先日、おっぱいが足りない気がするというママが来院されました。
「生後4カ月の赤ちゃんがいます。
ミルク缶を見るとこの時期は1回に200ml以上と書いてあります。
私のおっぱいはどう見ても1回に200mlもでていません。
ミルクをたした方がよいでしょうか?」
どのくらいおっぱいが出ているのか心配になり、
母乳測定をすると80ml/回位だったようです。
ミルクを足したほうが良いかなとミルク缶の1回の量を見ると
ますます自信がなくなったというのです。
ミルク缶の出来上がり量の表示を見るとメーカーによって多少の差はありますが、
大体
〜1/2ヶ月まで 80〜100ml
1/2〜1 120ml
1〜2 140〜160ml
2〜3 160〜180ml
3〜4 200〜220ml
4〜5 200〜220ml
5〜6 200〜240ml
6~9 200〜240ml
9~12 200〜240ml
と書いてあります。
確かにミルク缶の表示を見ると生後3ヵ月過ぎると
1回量が180~200mlと書いてあるミルクメーカーがほとんどです。
でもちょっと待って
1回量ばかりに目をやるのではなく、一日トータル量にも注目しましょう。
赤ちゃんに必要なおっぱいやミルクの量は1日にどのくらいでしょう?
これは各メーカーのミルク缶を見てもわかりますが、
分かりやすくするために、ひとつのメーカーの記載を参考に見てみましょう。
生後月齢 1回のできあがり量 授乳回数
〜1/2ヶ月まで ~80ml 7~8
1/2〜1 120ml 6
1〜2 140ml 6
2〜3 160ml 6
3〜4 200ml 5
4〜5 200ml 5
5〜6 200ml 4+(1)
6~9 200〜220ml 3+(2)
9~12 200〜220ml 2+(3)
( )内は離乳食後に与えるミルクの回数です。
ということは1日の必要量は・・・
1/2ヵ月まで 560~640ml
1/2~1 720ml
1~2 840ml
2~3 960ml
3~4 1000ml
4~5 1000ml
5~6 1000ml
6~9 1000~1100ml
9~12 1000~1100ml
という計算になります。
これはどういうことか、わかりますか?
生後3ヵ月過ぎるとその後1歳までは
一日に飲む量はおおよそ1000mlということなのです。
ミルクの場合は1回量が増えて一日の授乳回数が減るようになっているのです。
では、母乳の場合はどうでしょう。
母乳の場合は生後3か月以上になっても授乳回数は減りません。
通常2.5時間~3時間毎に飲むので、一日に8~10回飲むのです。
ということは・・・
母乳の場合は1回に80~100mlを8~10回飲めばよいのです。
確かに飲みムラもあるでしょうが、1回に200mlも出なくても大丈夫です。
来院されたママに乳房マッサージをすると、
おっぱいの張りは軽度ですが、刺激に反応してよく湧くおっぱいでした。
赤ちゃんの体重の増えは順調でした。
「母乳だけで大丈夫。
基本2~3時間毎に飲ませてくださいね」とお伝えしました。
すると、安心した表情になり、笑顔で帰られました。
もしも、母乳が足りないかもと心配な方は
・ミルクを足す前に
・ミルクの量をどんどん増やす前に
本当に母乳が足りないかどうか見てもらうことをお勧めします。
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